「ぺんぺんぐさ」は青葉台近隣の自然ゆたかな公園や里山を拠点に、週2~5日、1歳半から就学前の20人前後の子どもたちが、ゆったりたっぷり泥んこになって遊ぶ「青空保育」です。保育士5人を中心とした「預かり保育」に、お母さんも少しずつ交代で加わる安心感の中、四季折々を体と心いっぱい感じることで、子ども自らの力で育ちゆく「力」を発揮し、それぞれの個性を輝かせて、やさしくたくましく育ち合っています。

2014年5月8日木曜日

「さっきはごめんね」


 この日は、すっかり仲良し、結束も固まってきた大きい子組の日でした。3歳&4歳のこの組は、会えば話が止まらず、聞いてるととても面白いです。この日は、公園を飛び出して、隣にある団地へ出かけました。ミエコさんから見た、ひとりの子どもを通じての、みんなの心のかかわりをごらんください。
(ペロ)




 最近息の合うユヅとボンちゃん。朝からふたりでスコップをもってどろ場と茂みを行き来していました。ユヅ「うどん屋さんで~す」ボン「ミエコいいよ~」ユヅ「はい20円で~す」ボン「あついよ~」朝から恐竜になりきって口から火を吐き出しながらミエコをお出迎えしてくれたボンちゃんは、ヒーローに加えてごっこ遊びも板についてきましたね。ふたりの仲がいい日はボンちゃんの勢いが余ってユヅを泣かせてしまうことも多いのだけれど、そんなことにめげてしまうユヅではありません。

ヒバがツヅに何かを見せたくて、何か言えばいいのに無言でツヅをぐいぐい引っ張って、ツヅもイヤで固まってしまった時、「イヤだったらイヤって言ったらいいよ」というミエコの声を聞いておもむろにユヅが二人の方へ近づいて、ふたりを引き離してヒバと取っ組み合い、なんとヒバを投げ飛ばしていました!そしてボンちゃんとカイトのところに戻って、お弁当を食べていた、団地の側溝の柵であちこち土を削ってパワーシャベルごっこをしていたのでした。

こんなこともありました。ユヅが見つけたオモチャのかけらをボンちゃんが欲しくて手が出てしまった時、誰かが「ボンちゃんやってないよね」と言うと「ボンちゃんやった」とボンちゃん自分で告白。あれだけ激しく泣いていたユヅは、しばらく歩いたらボンちゃんを覗き込んで「ボンちゃん、さっきはごめんね」なんて言っていました。それが果たして正しい解決だったのかわかりませんが、団地からの帰り道走りながら「ああ~~今日は楽しかったぁ!!」というユヅの叫び声に、ミエコはなんだか嬉しくなったのでした。

(ミエコの「今日の様子」より)

最後のおもちゃのかけらのエピソードは、全体的に言うと、ボンちゃんにあやまる必要もなかったような感じがした出来事でしたが、自分で「今のはよくなかった」と反省し、いさぎよくあやまるユヅに、生命力を感じ、はっとしました。大人だったらごまかしたり、けっこう適当にうやむやにしちゃうことも多いですよね。緊張して、気もそぞろ?になっていた、見守り母、背筋がしゃんとしました。








(見守り母・ペロ)

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